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2010年12月 1日 (水)

財団法人基督教イースト・エイジャ・ミッションのビジョン

岡田 仁(おかだ ひとし/総主事)

 財団富坂キリスト教センター(以下、TCC)は、キリスト教社会倫理の視点で、東アジアにおける和解と平和の諸課題を、研究会活動を通じて担い、厳しい社会状況の中で立ち尽くすしかない無告の人々の「場」にこだわり続けてきました。同時に、諸宗教間対話プログラムや牧師研修なども行ってきました。歴史的に大きな負債を抱えている日本は、北朝鮮に対して和解を追求する責任があります。私たちの目標は東アジアの平和です。国際的な関係や課題を担う使命が財団にはあるのです。歴史認識の共有とエキュメニカルな対話、国際文化交流を深めるなかで真の信頼と協働の関係は築かれ、このことが世界の平和につながるものと確信します。 

 「ミッション」は本来、教会、教育、社会事業を意味し、それぞれの間に交流や協力がありました。社会、地域の精神的な拠り所、核としての存在が教会です。私たちは、かつてドイツ・スイスの教会、宣教師たちが祈りをもって百数十年前に富坂の地で展開したミッション(教会、神学校、幼稚園、学生寮など)を継承しつつ、10年、20年後には、ドイツのベーテルのような総合社会事業施設センター(研究・研修センター、図書館、デイサービス、幼稚園、国際学寮、宿泊施設、東アジア・富坂神学校など、人を生かしめるキリストの愛の力を、誰にでも分かるような形での生きた有機体としてのミッション・センター)がこの地に生まれ、地域教会と共に何事も共同で実現する財団として、共に生活し、共に学び、様々な人たちとの交流を通して共に働くビジョンを抱いています。この幻財団ビジョンの実現に向けて、財団は第1事業体のTCC、第2事業体の山上国際学寮、第3事業体の京都宗教学際研究所、第4事業体の富坂こどもの家(社会福祉児童デイサービス)を運営致します。 

 今後は、クリスチャンを含むソーシャルワーカーの研修訓練をはじめ、社会教育、人材育成といった公益に資する事業の展開が望まれます。伝道、教育、社会奉仕を包括するミッションの方向性とその意味を今日的状況のなかで問いながら、苦悩を抱えるこの世のニーズに傾聴し、隣人にどこまでも仕えるセンターでありたいと願っております。これまで様々な形で財団TCCに関わって下さった方々と研究・研修の豊かな成果を分かち合い、共に将来に向けたビジョンを協議できれば幸いです。今後ともお祈りとお支えを何卒宜しくお願い申し上げます。

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