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2011年6月 1日 (水)

ドイツ研修生の感想文

マティアス・ゾンライトナー(まてぃあす・ぞんらいとなー)

 「信頼は私たちを分断しないが、無知が私たちを分断する」。この言葉は、無知の回避を目的とした研修生プログラムの要素です。京都と同様に、富坂キリスト教センターではとても快適に宿泊させてもらいました。岡田牧師は、私たちの滞在を快適にするために努めてくれました。私たちがクリスマスの時にセンターでの生活を経験できたことは意味のあることでした。礼拝に出席した後、引率の上田博子さん(NCC)と共に訪ねた能楽堂で私たちは日本の文化を見出しました。荒井仁牧師(鎌倉恩寵教会)に案内いただいた鎌倉には日本の歴史的根幹があり、感銘深い印象を受けました。銭洗い弁天や長谷寺といった神社仏閣と共に、鎌倉は日本における諸宗教の和解を明確に私に示してくれました。寺院の中央にある社を誰も不愉快に思わない。ヨーロッパの閉鎖的見地からもこのことは想像できないことです。

 いわば日本の諸宗教の協調的な側面を体験した前半とは対照的に、後半で私たちは日本の幾つかの問題性を認識しました。ひとつは、「アクティヴ・ミュージアム/女たちの戦争と平和資料館(WaM)」を訪問して、彼らが第二次世界大戦下の旧日本軍による「従軍慰安婦」への犯罪行為啓発という重要な活動を担っていること。もうひとつは辻子実さんとの意見交換や映像を通して日本社会における靖国神社の位置とその日本の政治生活への影響を知りました。神社と遊就館を訪問し、歴史や人間、他諸宗教への無知がいかなる影響を及ぼすのかが分かりました。将来自分自身の無知の傾向に対してさらに細心の注意と開かれた態度、知識欲を持ちたいものです。この研修プログラムと東京での滞在は私たちにとって既に重要な一歩となっているのです。

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